昨年10月に募集した巻き爪ケアモニターの方は5名でしたが、その後1月に臨時でモニター登録をした方がおりました。
その方は、高校生の男子で、巻き爪の痛みにとても悩まれていたということで、メニュースタート前に少しでも早くケアを受けたいということでした。
当初お越しいただいた際はこのような状態でした。
画像そのものは巻き爪ではないように見られます。しかしいろいろお聞きしたところ、巻き爪になってしまい、痛みを取り除くために、巻いている爪の左右をご自分でカットしているうちにこうなっていったということでした。
巻き爪の痛みに悩まれる方には、こういう形に至ることも少なくありません。痛みの直接的な原因である”巻いている部分”は確かにその瞬間には取り除かれることになりますが、このように、徐々に爪の面積が小さくなっていってしまいます。
すると、指を上から保持するはずの爪面積が小さいため、どんどん食い込んでいきます。同じ負荷の場合、面積が小さくなればなるほど、そこにかかる力(面圧)というのは高くなります。豚バラブロック肉に、アイスピックとすりこぎ棒を同じ力で刺すと、アイスピックはどんどん深く刺さっていきますが、すりこぎ棒は面で力を分散させるために刺さることは、”たぶん”無いでしょう。
これと同じように、やはり爪を切りすぎていくと、かえって巻いていなくても食い込んでいってしまい、痛みが和らぐことは無く、結局余計に切っていくという悪循環にいたります。
長くなりましたが、このような状態でしたので、とりあえず、B/Sスパンゲのケアと同時に、爪の正しい形や切り方、長さなどのアドバイスをさせていただきました。
その後、何度かお越しいただき、現在の様子がこちらです。
だいぶ伸びてきたのと同時に、B/Sスパンゲを貼りながら伸びてきたため、痛みを感じることが減ってきました。そのため、余計な爪きりをする必要がなく、結果としてだいぶ正常な状態に戻りつつあります。親指もそうですが、今回は特に中指に注目してみてください。もう中指は正常というより、かなり良い形状になっております。
巻き爪でお困りの方は、かなりの割合で正しい爪のお手入れができていないことで、巻き爪で悩んでおられるようです。単にB/Sスパンゲを貼ればよいというものでもなく、その際に私どもと一緒に、お手入れの仕方や再発予防などを勉強していただくことで、より快適な足を取り戻すことができます。
ぜひ、今一度ご自身の爪のお手入れを見直してみてください。